このホームページは初期消火に関した内容となっていますので、全ての内容を一通り読んでいただく必要があると考え、あえてタブは作成しておりません。
長文となりますので、お時間がある時にお読みくださいますようお願いいたします。
住宅火災の悲惨な映像を観てふと思いました。
**「屋内で燃えているのに外壁や窓ガラスが邪魔となって効率的な消火ができず、将来的にも同じ手法で消火を行う事が適切なのだろうか?」** と
火の上から水をかければ、より早く火が消せる事は誰でも思いつきます。
そうした背景から、各都道府県自治体や関連する法律を所管する各省庁などに疑問点や解釈、申請書類などの必要性を照会し、問題なく設置できることを確認した【一般住宅向け スプリンクラーを使用した散水設備】(以下SP散水設備)を完成させました。
SP散水設備は全国の住宅メーカー・工務店でも、まだ導入実績のない(※自社調べ)これまでにない新しい住宅設備です。
今後建てられる全ての住宅にこの一般住宅向けSP散水設備が普及し、将来的には住宅火災や火災が原因の死亡事故が減少することを願っています。
●マイホームは「終の住処」。
将来の安心まで見据えていますか?
住宅を購入される際、ご家族の多くは若く、新しい生活への希望に満ちています。
そして、その家を「終の住処」としてお考えのことと思います。
しかし、将来ご家族が年齢を重ね、身体能力が低下した時のことを想像したことはあるでしょうか?
万が一火災が発生した際、ご高齢の方や寝たきりの状態では、安全に避難することが非常に困難になります。
そんな時、初期消火を助ける設備が備わっていれば、大切な命を守れる確率が格段に高まります。
◆火災が奪うものは、建物だけではありません
火災が発生した場合、たとえ鎮火できたとしても、消防車の強力な水圧放水によって室内は破壊されてしまいます。
これは、壁や天井の内部に火種が残り、再燃焼するのを防ぐためにはやむを得ない措置です。
そして、鎮火が遅れれば自宅を焼失するだけでなく、近隣の住宅へ延焼させてしまう恐れもあります。
住まいには、ご家族のたくさんの思い出が詰まった品々が溢れています。
それらが失われるだけでなく、ご近所にも被害を及ぼしてしまうことは、どれほど悔やんでも悔やみきれません。
◆変化する自然環境と、これからの消防体制への懸念
昨今、異常気象による猛暑やゲリラ豪雨などが頻発していますが、「強風」の日も増えています。
強風の日に火災が発生すると、過去に北九州市や新潟市、大分市などで起きたような大規模な延焼火災に発展するリスクが拭えません。
さらに、今後の少子化に伴い、消防隊員や地域を支える消防団員も減少していくことが予想されます。
これまで以上に、到着や消火活動が遅れる可能性も否定できないのが現状です。
◆「新築だから」「耐火建築だから」安心、ではありません
ニュースで火災の映像を見て、「古い家だから燃えやすいのだろう」と思われるかもしれません。
しかし、現在の新築を含む一般住宅で法的に設置が義務付けられているのは、火災を知らせて避難を促すための「家庭用火災報知器」
だけです。
また、「(準)耐火建築物だから安心」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらはあくまで「火に耐える」構造であり、物理的に火を消す手助けは一切行いません。
任意でこれらの建築を勧められた際は、その性能や限界について事前によく説明を聞かれることをお勧めします。
実際、ある住宅誌のアンケートでは、住宅購入者の70%以上が「防火・耐火性」を重視しているという結果が出ています。
家づくりにおいて、火災対策がいかに重要な要素であるか皆さんも認識されていると思います。
◆弊社オリジナル「SP散水設備」という新しい選択肢
当ホームページでご紹介している弊社オリジナルの「SP散水設備」は、新築時や、天井・壁・床・給水管を交換する大規模リフォーム
などのタイミングに合わせて導入していただくことで、非常に安価に設置できる設備です。
多くの新築住宅に無理なく導入していただける価格設定を実現しました。長く住み続ける大切なマイホームだからこそ、火災リスクを回
避するための「もう一つの安心設備」として、ぜひご検討ください。
水道連結型スプリンクラーヘッドとは、名称通り水道配管に
そのまま連結(接続)するスプリンクラーヘッドで、
完全消火ではなく、高齢者施設など特定施設入居者の
避難時間を確保するために消防法で規定されています。
◆消防法の「スプリンクラー設備」との違いについて
弊社の「SP散水設備」は、水道連結型スプリンクラー設備で使われている信頼性の高いスプリンクラーヘッドを
採用していますが、消防法上の「スプリンクラー設備」や「消防用消火設備」には該当しません。
少し専門的な説明になりますが、消防法における「水道連結型スプリンクラー設備」は、主に高齢者施設やグル
ープホームなどの特定施設向けに制定された法的設備です。
この法的設備を一般住宅にそのまま導入しようとすると、以下のような理由から非常に高額な費用が発生してし
まいます。
*資格者による設計が必須: 消防設備士(甲種1類)による専門設計が必要です。
*厳格な設置基準: 施主様が不要と考える部屋であっても、規定に沿ってヘッドの追加や配管径の変更が細かく
義務付けられます。(※これはどんな場所の火元でも確実に散水するための基準ですので、法的設備としては必然
的なことです。)
*継続的な維持コスト: 設置後も年1〜2回の法令点検および報告義務が発生し、専門業者による点検のたびに数
万円単位の費用がかかり続けます。
◆ポンプや水槽が不要だから、大幅なコストダウンが可能に
弊社の一般住宅向け「SP散水設備」も、水道配管に直接スプリンクラーヘッドを接続する仕組み自体は共通して
います。
しかし、従来の消火設備で必須だった**「加圧ポンプ」「非常用発電機」「消火水槽」が一切不要**、また、天井
ボードを施工する前にSP散水設備の配管施工などが行えますので、導入費用を大幅に抑えることができます。
※本SP散水設備は「完全消火」ではなく、あくまで「避難時間を確保すること(初期消火・火勢抑制)」を目
的に開発されたスプリンクラーヘッドを使用し、水道水圧をそのまま利用して散水します。
そのため「どんな火災でも絶対に消火できる」とお約束できるものではありません。
しかし、火元周辺の上部から直接シャワー状の散水が行われることで、未設置の場合と比べて初期消火や火勢を
抑え込める確率が格段に高まることは、お分かりいただけるかと思います。
◆世界トップクラスの性能と品質管理
使用するスプリンクラーヘッドの製造メーカーでは、製品出荷前に厳格な「型式適合検定」が行われます。
抜き取り試験において不合格品が1個でも出た場合、そのロット(一定の製造単位)の全製品を破棄するほど徹
底した品質管理が行われており、世界トップクラスの性能と信頼性を誇っています。
【注1】
日本の標準的一般住宅配管(13A内径13mm)のシャワーは1分間に最大15L(2Lペットボトル7.5本相当)の水を放出しています。
弊社SP設備を設置される場合は、13A配管もしくは内径が3mm大きい16A配管(1分間/最大24L 2Lペットボトル12本相当)の使用が可能です。
16A配管で施工しますと、いざという時の散水量は13Aに比べ1分間に9~10L多くなりますが、初期の水道工事費用が高くなる点と、毎月の水道基本料金が3~400円前後高くなる点を考慮する必要があります。
水道連結型スプリンクラーヘッドは最低放水圧力0.025MPa注2時に半径2.6m以上、水量1分当たり15L以上の散水がなされないと型式試験に通りませんので、強めのシャワー水が天井から散水するイメージが近いと言えます。
【注2】
日本の一般住宅に送水されている水圧は最低0.15MPa~最大0.74MPa(通常最大0.50MPa程度)となっており、断水時や水道管破損時以外は水道連結型スプリンクラーヘッド型式試験最低放水圧力0.025MPaを下回る事はまずありません。
トイレ用の給水配管を天井裏に配置し、SP散水設備用配管と共用させる仕組みです。
自動タイプのため、火災発生時に作動温度に達すると自動的に散水を開始します。
通常は出火場所付近の1基が作動して初期消火・火勢抑制を行います。
ただし、油類等への延焼により2箇所以上のヘッドが同時に作動した場合は散水量が低下し、規定通りの散水効果が得られない可能性があります。
なお、配管内に常時水があるため凍結や破損による漏水リスクが考えられますが、弊社では「耐衝撃型」のスプリンクラーヘッドを採用することで、衝撃等による破損リスクを極力抑えています。
SP散水設備専用の独立した配管を配置するタイプです。
普段は配管の中に水が入っていない(乾式)ため、日常的な漏水トラブルや流水音が発生する心配がありません。
火災時には施主様ご自身で操作(バルブ開放等)を行って散水させる必要があります。
そのため、ご不在時や操作が困難な状況では散水できない点が留意事項となります。
また、湿式自動タイプと同様に、2箇所以上のヘッドが同時に作動した場合は水量が不足し、十分な効果が得られない可能性があります。
【湿式 自動SP散水設備】
イラストは16A配管仕様
◆【湿式自動タイプ】の詳しい特徴と仕組み
常時使用するトイレ用給水配管と共用しており、火災が発生した際には人が操作しなくても、スプリンクラーヘッドが熱を感知して自動的に散水を開始します。
ご不在時(留守中)はもちろん、就寝時やご高齢で自力避難・歩行が困難な場合でも自動で作動するため、未設置の場合と比べて避難時間をしっかりと確保できる設備となります。
※ただし、油類等への延焼により2箇所以上のヘッドが同時に作動した場合、散水量が分散して低下し、規定の散水範囲に十分な水が届きにくくなる可能性があります。
◆デメリットとリスク対策
デメリットとしては、「止水弁を閉めない限り散水が止まらない点」と、「配管内に常時水があるため、凍結や物理的破損による漏水のリスクがある点」が挙げられます。
【凍結リスクと防止策について】
2022年以降の断熱基準引き上げに伴い、日常的に人が生活している屋内環境で氷点下になることはほとんどなく、屋内の給水管が凍結する可能性は極めて低くなっています。しかし、寒冷地や冬場の長期間不在など、心配に思われる施主様もいらっしゃるかと思います。
主な防止策:
●保温材・ヒーターの併用: 20mm厚の保護材付きPEX管(ポリブテン管)の使用および凍結防止ヒーターの設置。
●水抜き栓の設置: 寒冷地等で実績のある水抜き構造の導入。
●弊社オリジナルの簡易水抜き方法:
止水弁を「閉」にし、トイレの水が出なくなるまで流すことで、配管内の水を若干抜くことができます。これにより配管内に空気が入り、凍結時の水膨張に対する「逃げ場(空気層)」を作ることができます。(※この間、トイレの水は流れません。)
◆【配管凍結による漏水のメカニズムと樹脂管の耐久性】
水が凍結して漏水する原因は、氷への変化に伴う体積膨張によって配管や部品が破裂することにあります。
これは「注射器」に例えると分かりやすく、水だけで満たされた注射器はピストンを押しても微動だにしませんが、空気が入っていれば空気の圧縮によってピストンが動きます(体積の逃げ場ができる)。
配管内に空気の逃げ場を作っておくことで破裂のリスクを大幅に下げることができます。
また、樹脂製PEX管・PB管は低温特性に優れており、「水の体積膨張にしなやかに追従して管自体が伸縮する」ことが各配管協会の試験報告書でも実証されています。
※ただし、これらは絶対的な保証ではありません。お住まいになる地域の最低気温や過去の凍結実績については、施工を依頼される住宅メーカー様や工務店様が最も詳しく把握されていますので、ぜひ事前にご相談されることをお勧めいたします。
【乾式 手動SP散水設備】
イラストは16A配管仕様
◆【乾式手動タイプ】の詳しい特徴と仕組み
詳細は図の通りですが、こちらは通常の給水配管とは分けた「専用配管」を施工し、スプリンクラーヘッドを配置するタイプです。
配管内は普段から「空(から)」の状態であるため、日常的な漏水や、配管を通る流水音の心配が全くありません。
万が一、室内のヘッド部分を何らかの理由で破損させてしまった場合でも、止水弁を開側に回さない限り水は出ないため、非常に安心してお使いいただける設備です。
ただし、自動での散水作動は行われないため、万が一の火災時にはどなたかが止水弁を開ける手動操作を行う必要があります。
また、専用配管を施工する構造上、湿式自動タイプに比べて若干費用が高くなります。
なお、湿式自動タイプと同様に、2箇所以上のヘッドが同時に作動した場合は散水量が分散して低下し、十分な散水効果が得られない可能性があります。詳細については、下欄の「散水作動について」をご覧ください。
一般住宅で使用されている給水配管は、内径13mm(13A)のものが大半を占めています。
これは初期の水道加入金・工事費や毎月の基本使用料を抑えるためですが、弊社がご紹介している「一般住宅向けSP散水設備」では、より十分な水量を確保するために内径16mm(16A)配管での施工にも対応しています。
16A配管を使用した場合、スプリンクラーの最大散水能力の約80%(※水圧0.1MPa時、1分間あたり30Lの能力に対して約24L)まで流量が向上するため、ボヤ程度の初期火災であれば消火できる可能性がさらに高まります。
◆2箇所で同時にヘッドが作動した場合の散水量について
万が一、2箇所から同時に出火してヘッドが作動した場合の挙動について解説します。
1本の配管から分岐している場合、左上イラストのようにヘッダー(本水道管に近い側)に近いスプリンクラーから優先的に水が出るため、その散水量の大半が手前で使われ、後方のスプリンクラーからの散水量は低下してしまいます。
もし「2箇所同時の出火(広範囲への延焼)にもしっかり備えたい」とお考えの場合は、左下イラストのように、16A配管」を用いて1室(1区画)ごとに1本の独立した配管を施工する「配管の追加」をご検討ください。
※注:13A配管の場合、1分間あたりの散水量は最大15L程度となります。ただし、いずれの場合も地域や時間帯による水道水圧の違いによって実際の最大散水量は変動します。
【天井照明や障害物に関するご注意】
また、【散水作動イラスト】下にあります【散水半径と面積および天井障害物関係図】イラストにもありますように、天井にカバー付き照明を設置される場合は注意が必要です。
例えば天井高が2.5mの場合、スプリンクラーヘッドから照明まで最低でも2m以上離して配置しなければ、十分な散水面積を確保することができません。
どのようなSP散水設備を導入される場合でも、天井面の構造やデザインの自由度、照明器具の選択肢が多少狭まるほか、天井から何かをぶら下げる際にも配慮が必要となりますので、あらかじめご了承・ご検討いただけますようお願いいたします。
水道連結型スプリンクラーの消火動画を視聴されたい方は、YouTubeで
「水道連結型スプリンクラー 消火実験」で検索されて下さい。
とても分かりやすい動画がアップされています。
【水道連結型スプリンクラー作動条件】
感度試験式 t = τ × loge(1 + (θ - θr) / δ)
以下は常温環境下として数値を代入しています。( logeはInで計算)
t = 50 × loge(1 + (96 - 25) / 101)
t ≒ 50 × loge(1.702970297029703 )
t ≒ 50 ×0.5323739599721
t ≒ 26.6186979986096
キッチンで使用と考えております標示温度96℃の水道連結型スプリンクラーヘッドは上記式の通り、ヘッド温度25℃、気流温度197℃の環境下では約26秒(※)で作動するよう型式試験で定められています。(ヘッド温度≒ 室温が変われば作動時間も変わります)
またリビングなどで使用されている標示温度72℃の場合は、
t = 50 × loge(1 + (72 - 25) /63)
t ≒ 50 × loge(1.746031746031746 )
t ≒ 50 × 0.5573456394008
t ≒ 27.86728197004
ヘッド温度25℃、気流温度135℃の環境下で約28秒(※)での作動となっており、下方で火災が発生してもスプリンクラーヘッド周辺の気流温度が作動温度に達しない限り作動することはありません。
(※ 「作動時間の理論的中央値(設計標準値)」)
◆日常の環境や誤作動に対する安全性について
室内を再現し、西日をスプリンクラーヘッドに直接当てるメーカーの実験では、ヘッド温度が50℃を超えても誤作動は起きないことが確認されています。
また、消防法が適用のマンション等でもキッチン以外には表示温度72℃のヘッドが広く使用されていますが、現在に至るまで誤作動の報告はありません。
なお、作動の目安となる気流温度135℃という環境は、短時間でも触れれば火傷を負い、通常の壁紙はシワやヨレを起こし、樹脂製のシーリングカバー等は変形してしまうほどの高熱です。
通常の生活において火災以外でこのような環境になることは考えられませんが、スプリンクラーヘッドの真下でのストーブの使用や、卓上コンロでの長時間の調理・焼肉などは誤作動を引き起こすリスクがゼロではないため、お控えいただきますようお願いいたします。
※本来、ホームページ上に準耐火仕様を含む室内火災の実際の画像を掲載する予定でしたが、想像以上に痛ましい被害の画像が多いため掲載は控えております。
火災の恐ろしさや熱の広がり方を正しく知る上でも、一度インターネット等で「室内火災」と検索してご覧いただくことをお勧めいたします。
*補足としまして
1. 住宅火災の現状と出火原因の変化について
まず前提としての資料ですが、令和3年の住宅火災件数は約11,000件(1日約30件)発生しており、死者数は1,058人に上ります。
過去の主な火災原因は「タバコの火の不始末」「キッチンからの出火(てんぷら油の過熱など)」「灯油ストーブの転倒」などが上位を占めていましたが、近年は状況が変化しています。
・タバコ: 喫煙者の減少や電子タバコへの移行により、不始末による火災は減少傾向にあります。
・キッチン: ガスコンロへの温度調整機能の普及により、高温出火は減りつつあります。
・暖房器具: エアコンや床暖房の普及により、昔ほど灯油ストーブ(ファンヒーター除く)の使用率は高くななくなっています。
一方で、今後は「リチウムイオン電池(モバイルバッテリー)のショート」や「経年劣化した家電製品のショート」といった電気に起因する火災が主な要因になると予想されています。
2. 初期消火への備え(消火器と、てんぷら油火災の正しい対処法)
当社のSP散水設備は「完全消火」ではなく、あくまでご家族の避難時間を稼ぐための設備ですが、実験動画をご覧いただいた通り、作動すれば確かな初期消火・火勢抑制能力を発揮します。
ただし、スプリンクラー作動前にご自身で確実な初期消火を行いたい場合は、5〜8年ごとの交換・処分費用はかかりますが、消火実績のある「家庭用消火器」の設置をおすすめします。
⚠️ てんぷら油火災に関する重要なご注意
てんぷら油の火災に水をかけることは絶対に避けてください。 水蒸気爆発に近い現象が起き、かえって火災を大きく広げてしまいます。
・正しい対処法: 万が一鍋から火が出た場合は、小さなタオルではなく、水に濡らした「バスタオル」を大きく広げて鍋の上からすっぽり被せ、酸素を遮断して温度が下がるのを待ちます。
バスタオルは鍋を覆う面積が広く保水量も多いため、高温状態を下げるのに非常に有効です(タオルとの価格差も数百円程度ですので、確実性の面からもバスタオルをおすすめします)。
よく言われる「マヨネーズの投入」は確実性がないため、行わないでください。
3. 大地震時における「通電火災」への備えとブレーカーの重要性
阪神・淡路大震災や東日本大震災、そして当方が居住する熊本地震など、避難を伴うような大地震では、室内の家具や冷蔵庫などの家電製品が転倒します。
もし避難を余儀なくされる場合は、可能な限り配電盤のメインブレーカーを切ってから避難してください。
過去の大震災では、停電が復旧して再送電された際、倒れた家電製品から出火して火災(通電火災)につながった事例が多数報告されています。
【地震後の安全な送電手順】
地震が収まり、送電が始まる前までに――
・ガラス片などでの怪我に十分注意し、配電盤の場所まで移動する。(室内でも上履きを履いてください)
・配電盤の全てのブレーカーを手動で「切」にする。
・リビングやエアコンなど個別のブレーカーを1つひとつ上げ、送電が行われた各部屋の様子を確認して異常がないことを確かめてください。
水漏れは目に見えますが、電気の異常を目視することはできません。「火花、焦げ臭い匂い、煙」などは発火現象のサインです。
あらかじめブレーカーを切っておけば大事に至りませんが、無人の状態で自動復旧による送電が行われたら……と考えただけでも恐ろしい事態です。
なお、揺れを感知して自動でブレーカーを落とす「感震ブレーカー」の導入も選択肢の一つですので、ぜひご検討ください。
4. 火災の拡大を防ぐ「防炎(防火)カーテン」のすすめ
火は下から上に燃え広がりますが、その火勢を一気に拡大させる要因の一つが「カーテン」です。
最近では価格も抑えられ、デザインも豊富になってきた「防炎カーテン(防火カーテン)」があります。
11階以上の高層マンション等では消防法により使用が義務付けられているほど重要ですので、ぜひ戸建て住宅でも導入をご検討ください。
5. 類似設備や悪質なリフォーム詐欺・水道法に関するご注意
今後、当社のSP散水設備に類似する設備も年々増加することが予想されますが、各水道局の条例にある「飲料水と別系統の配管とする」などの一定の条件をクリアしなければ、本設備の設置はできません。
仮に、新築後などに後付けで施工を行おうとすれば、床下や天井の一部を剥がして配管を通し、再度床や天井の復旧工事を行わなければならないため、数十万〜100万円以上の高額な費用が発生します。
・悪質なリフォーム詐欺への警戒: 工事費がここまで高額になると、「屋根補修」や「トイレ詰まり」などと同様の手口によるリフォーム詐欺である可能性が疑われます。
・違法な低価格工事への注意: 一方で、費用を安く抑えるためにキッチン等の既存の蛇口から配管を分岐させるような雑な工事が行われるケースも考えられます。
しかし、これを行ってしまうと水道法第16条の規定に違反し、水道局の権限によって住宅への給水が停止されるだけでなく、復旧にも多額の費用がかかりますので特にご注意ください。(※離れて暮らすご両親のお住まい等にも訪問販売等が来る可能性がありますので、ぜひ事前に情報をお話ししておいてください)
・検査費用の請求:本SP散水設備には消防検査の義務は一切ありません。
もし「消防検査を行うので検査費用をお支払いください」など、消防署や消防設備士などの関係者を騙る不審者が訪れた場合は、施工された住宅メーカーや最寄りの消防署へ事実確認を行った上で、速やかに警察にご相談されることをおすすめいたします。
6. 「(準)耐火建築物」と「SP散水設備」の決定的な違い
「うちは(準)耐火建築物だから、こうしたSP散水設備は必要ないのではないか」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、法律上の建築基準と消火設備の趣旨は全く異なります。
・(準)耐火建築物とは:
内部で火災が発生した際、一定時間建物が燃え崩れないように作られた建築物です(一般住宅でも地域や住宅メーカーの仕様によって採用されています)。
確かに通常の住宅より火災に強い構造ですが、その主な目的は以下の2点にあります。
:他の建物への延焼を防ぐこと
:火災発生建物の倒壊までの時間を稼ぐこと(消防車の到着を待つための時間確保)
つまり、(準)耐火建築物は「火災での倒壊や延焼を防ぐために火に耐える」ことが目的であり、室内の「火を自ら消す」ための機能はありません。
一方、本SP散水設備は、スプリンクラーヘッドが作動温度に達すると天井から直接水を放水し、火災が発生した室内の「火を消す手助け(初期消火・火勢抑制)」を行います。
【寝たきりのご家族がいらっしゃる場合の想像】
例えば、寝たきりの方やご高齢の方がおられる室内で万が一の火災が起きた場合を想像してみてください。
(準)耐火建築物は「建物自体の崩壊や延焼を防ぐ」ことに優れていますが、部屋の中で発生した火災そのものを鎮める機能を持っているわけではありません。
そのため、構造的な耐火性だけでは、身動きが取れない方が被害を受けるリスクを完全に防ぐことは難しいと考えられます。
これに対し、SP散水設備による天井からの散水であれば、万が一近くに火の手が及んだとしても、天井から降り注ぐ水によって全身が濡れることで、熱や火勢から直接守られ、救助される時間を延ばすことができます。
つまり、「建物が燃えないように耐えること(準耐火構造)」と、「初期消火を行い、ご家族の命と財産をできるだけ守ること(SP散水設備)」では、果たす役割が根本的に異なります。
この違いをご理解いただくと、なぜ構造の強さだけではなく、こうした初期消火の備えが大切であるのかをご納得いただけるとおもいます。
7. 本設備をおすすめする理由と現代の火災リスク
弊社がこのSP散水設備をお勧めしている理由は、将来的にご家族が年齢を重ねたり、万が一ご病気やケガで寝たきり・歩行困難になられた場合なども見据え、「ご家族の命と大切な財産を守る確かな役割」を担ってくれると考えているからです。
しかもこの設備は、新築や大規模リフォームのタイミングであれば、最小限のコストで導入できるという大きな利点もあります。
火災の発生件数自体は、統計上は年々減少傾向にあると言われていますが、それでもなお日本国内では毎日相当数の火災が起き続けています。
さらに近年では、「リチウムイオン電池(モバイルバッテリー)のショート」や「家電製品の発火」など、生活様式の変化に伴う新たな原因の火災が増加しています。
また、これから先、私たちがまだ想像もしていないような新しい製品や設備が出火原因となる可能性も十分に考えられます。
だからこそ、予測できない未来や万が一の事態に備え、住まいに「費用対効果が高い防火対策」であらかじめ備えておくこと――それこそが、ご家族の安心な暮らしを守るために何よりも重要であると、弊社は考えています。
1. 散水作動後の「水損被害(二次被害)」について
初期消火によって火災の拡大や延焼を防げた場合でも、ヘッドから大量の水が放水されるため、家具、家電、床などの水濡れ(水損被害)は避けられません。
「被害を最小限に食い止めるための設備」としてご理解いただけますようお願いいたします。
2. 熱源や火気周辺への配置(誤作動の防止)
湿式自動タイプの場合、ストーブなどの高熱を発する器具や、熱気がこもりやすい場所の直近にスプリンクラーヘッドを設置してしまうと、火災ではない日常の熱によって誤作動を起こす恐れがあります。
火気使用設備との適切な距離の確保が重要となります。
3. 将来の間取り変更やリフォーム時の制約
将来的に壁を増設して部屋を仕切ったり、大規模な模様替えを行ったりする場合、既存のスプリンクラーヘッドの散水範囲(カバーエリア)から外れてしまう場所ができる可能性があります。将来のリフォームをご検討の際は、配管やヘッドの位置にご配慮ください。
4. 定期的な目視確認(自主的なメンテナンス)
本設備は消防法上の法定点検・報告義務の対象外ですが、何十年もそのまま放置せず、万が一の際に確実に機能するよう、数年に一度はヘッドの破損や変形、周囲に障害物がないかをご自身で目視確認していただくことをおすすめしております。
5. 火災保険や住宅性能評価に関するご注意
本設備は消防法上の義務設置設備ではないため、導入によって火災保険料が自動的に割引かれるといった対象にはならないことが一般的です。
「法的義務のためではなく、ご家族の命と避難時間を守るための自主的な安全対策・安心設備」としてご検討いただけますと幸いです。
「一般住宅向けスプリンクラーヘッドを使用した設備」及び「SP散水設備」は弊社オリジナル設備です。
混同する名称の使用はお控えください。
またホームページに書かれている内容の転用転載は一切お断りいたします。